シリーズ「この旋律がすき!(5)〜マニアックな話です」

英語科の牧原です。
(ホルスト吹奏楽のための第一組曲[第2楽章のクラリネット・ソロ]」

最後は、なんと吹奏楽(笑)。
小生は、管弦楽とは全く違う、ジャンルの芸術としての吹奏楽をこよなく愛しています。
大人=管弦楽、子ども=吹奏楽、ではなく、吹奏楽でしか表現できない時間(=音楽)
を堪能したいのです。

ホルストは、「惑星」で有名ですが、なんと、現在の吹奏楽の形態を作った人です。
その第一組曲はとんでもない難関で、まともなCDは、クリーヴランド管弦楽団が、
吹奏楽編成で録音したものだけです。
当時の楽曲なので、クラリネットがやたらに目立つきらいがあって、
アルフレッド・リードに始まる融合型の音色とは違いますが、
「ごまかしがきかない」スリル感がまたたまりません。

小生、若かりし頃、この曲のソロ・クラリネットを吹くという恐ろしい光栄に与りました。
小生のド下手なソロをやさしい表情で聞いてくださった研修所の職員の方、
年の瀬も押し迫り、ふとそのやさしいお顔を思い出しました。

音楽が人を癒す、というより、聞いてくださる人に助けられた昔を思い出し、
(クリスマスはまだですが)最高に幸せな気分です。